ここまでのベガルタ仙台について
普通にやるとは
・先代も現監督も、4231→3223とか433→2323という、日本において希少なポジションが多いかつ強力なCBとWGを必要とするオーガナイズを選んだ。
・果たして、戦略としてはどうだったのだろうか。
・根付きづらい→根付きませんでした、と普通のことが普通に起こってしまった。
・「普通にやれば勝てる」と一部で囁かれたらしいが、この観点からは、同情する。
インテリオールは浸透するのか
・ポヤートスの記事には、本場のひとでさえも苦闘している様子が分かる。
・「インテリオールとは?」を実際に見聞きして、学んで、指導してきたひとでさえ、反復指導している。
・選手のトライ&エラーを許容してはじめて、ようやくものにしているレベルだ。
・そもそも、日本人指導者において、骨身にしみてインサイドMFだったりアンカーを理解して、知らない選手たちに、いくつもの成功経験を持つ選手たちに指導できるひとは何人いるのだろうか。
・実際問題、インテリオール、ピボーテを僕たちは肌感覚として知らない。
・日本でも増えているけれど、4番ファースト、ポイントガード、並みに理解できているか。
・よう知らんひとでも「4番って凄いんでしょ?」と同じような感覚で、「インテリオールって凄いんでしょ?」となれるか。
仙台で起こった文化の衝突
・少しずつポジション適性に乏しい選手たちを各所に起用することで、決定的な穴は作っていないけれど、チームの総和そのものはまんべんなく一回り小さくなる。
・それを大きくするのにも時間がかかる。
・重要なのは、選手たちに達成可能な、現実味のある目標だと示し続けること。
・うまくいかないから意欲が減退するのではなく、「どうせうまくいかない」という認知→「ほらやっぱりうまくいかない」の結果からくるフィードバックによる。
・「ほらうまくいくだろ?」を懇切丁寧に、根気よく、都度、細かく、丹念に説明して納得はいかなくても理解してもらうには骨が折れる。
・監督自身、迷いがあると途端に崩れてしまう。
・なので、できるなら「どうせうまくいかない」とか言う奴より「よく分からんけどやってみよう」なひとに時間を使いたい。
物真似の大切さ
・最高なのは、できてそうなひとを真似てやってみる奴。
・もし居たら尊重する、褒める。
・物真似は物学び。世阿弥が言うてたやろ。そうして、物真似を全体に広げていく。
・広がったら過度な抑制はしない。本当に柵の外に出てしまった羊だけ、柵のなかに戻してあげる。
・そして僕は、仙台に真似っ子する選手が何人かいることを知っている。
・そういう奴とサッカー上手くなっていきたいよね。
・そういう奴とは、どんな手を使ってでも物にしようとする、うまいひとのプレーを真似てでも上手くなろうとする貪欲さ、探求心、態度、努力ができる選手のことだ。
・そして、そういう選手は、謙虚だ。
<ガンバ大阪・定期便VOL.71>
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) 2023年8月7日
葛藤の先に。『インテリオール』の #ダワン。https://t.co/eQ9rBjLbpU#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA