蹴球仙術

せんだいしろーによるサッカー戦術ブログ。ベガルタ仙台とともに。

【お京都】vsSt.Andrew's FCについて【'24 関西リーグD2 #2】【吉武博文】

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はじめに

2024年4月14日。今年も関西サッカーリーグが幕を開けた。吉武博文率いるおこしやす京都ACは、今季Division2から再起と躍進の年が期待されている。開幕戦ACミドルレンジを5-0と粉砕。ワイドトップの推進力を全面に押し出した形でゲームを進めていった。第2節も勝って、スタートダッシュを決めたいところだ。

 

メンバー

 

総評

試合開始後、長いボールの応酬となった序盤。お京都は、Andrew’sのハイプレッシングを受けてしまい、精度の高いロングボールを前線へ供給できずにいた。4-2-3-1から、左CB清田-右CB岩見-右SB髙田+MF桝谷-MF山本連の3-2が後方でボール保持。左SB佐々木陽介がワイドに高い位置をとることで、全体的に3-2-5のような配置になった。お京都としては、後方の保持から相手のプレッシングを回避して、ワイドトップへロングボールを狙って行った。特に、左サイドはワイドトップ南、SB佐々木が常に相手SB付近にポジションをとることで、2vs1の状況を作っていた。

ただ、SB髙田を後ろ目にポジションをとらせることで、ウィングのプレッシングを誘発。コントロールミスやリポジションが遅れてしまうと、ボールを奪われるリスクがあった。お京都も、トップ下野田がそのウィング背後へ外流れすることで打開を試みるが、Andrew’sの4-4-2の前向きベクトルに捕まってしまう。そんななか、試合中盤、前半35分にCKから先制を許してしまう。

後半になると、お京都はボール保持のポジションを修正。2人のCBの横へ、MF山本連がサリーダ。3-1になってMF桝谷と菱形を作る。髙田、佐々木の両SBは、呼応して高い位置にポジション。先制したこともあってやや落ち着いたAndrew’sの4-4-2ブロックを押し下げていく。変わらないのは、相手2トップに対して、3人でボール保持することだ。ただ異なるのは、菱形のようにポジションをとることで段差ができて、相手1人に2人守られないようになった。後方の保持がクリーンになると、ワイドに高い位置にいたワイドトップを使って押し下げ、MFやCBが相手陣にポジションをとれるようになる。押し込み局面が続くと、60分に右ワイドトップ小塚のクロスに左SB佐々木が飛び込んでゴール。同点に追いつく。前半から高い位置をとり、大外でフリーになっていた佐々木にようやくいいボールが入った形だ。

同点後も、ピッチを広く使って攻撃を続けるお京都。自陣でのローブロックで耐えるAndrew’sの構図だったが、ペナルティエリア内で痛恨のファウル。PKゲットしたお京都だったがこれを失敗。スコア同点のまま試合終盤に。飲水後、5-4-1で割り切るAndrew’sを攻めるお京都であったが、崩しきれずそのまま引き分けに終わった。

 

おわりに

Andrew’sのプレッシングに苦しんだ序盤のお京都。失点とハーフタイムの修正で同点まで持ち込んだという印象の試合だった。同じ4-4-2系でベースポジションからポジションを動かさないと、がっちり噛み合ってゲームが進んでいく傾向にあるのだけれど、この試合もそうと言えそうだ。以前よりは、前への意識やプレーが多く、どうしても1vs1の場面や1vs2でも強引に前へボールを進めることが必要になる。前半は、相手やゴールへ向かうプレーが少なかった印象だ。後半はポジションのズレで捻出した時間とスペースを使って、ワイドトップが1vs1で仕掛ける状況が増えたように思える。新加入選手や若い選手も多いなか、試合や相手の様子を見て、ポジションを修正する、プレーの性質を変えるなどが今後の課題だろうか。同点ゴールのような展開と相手のブロックを切り裂くようなプレーができるくると、相手にとっても脅威になるだろう。