保持するとは止まったり運んだりすること
パスだけでは保持できない
・ズブの素人のため、ようやく理解した。
・パスによるボール移動中に味方のポジションを促すのではなく、文字通り、ボールを保持している間に味方にポジションを取ることを促す。
・ボールを留めながら運ぶ、止まってボールを留めるか、だ。
パスは何にとってうれしいか
・もちろんボールを前進させることではあるが……
・パスする距離にもよるが、12m以上のパスだと相手DFは首を振って周りの状況が確認できる(はず)。
・なので、認識させたい情報をパスによって意図的に操作できる(はず)。
・あとは、当然、ボールの方が速いので、強引に相手のポジションを崩すことが可能。
パスの困りごと
・ボール移動中、相手も周囲の状況を把握できる「時間」ができる。
・ボールは速いので、味方がポジション、カウンタープレスポジションを取る前に先にボールの方がポジションに到達してしまう。
・味方も相手もポジションが崩れてしまう。
ではなぜパスするか
・それでもやはり、相手のポジションを崩したい。
・相手DFの射程範囲外、認識外の味方にパスすることで前進したい。
・↑2つがすぐに果たせなくても、パスすることで次のホルダーがその2つを果たす。
・重要なのは、パス「だけ」では保持できないということ。
正対して運ぶ
・ようするにドリブルをする。
・相手に向かってドリブルできたらなおいい。
・ドリブルは、相手の目を集める。
・ボールを蹴る瞬間、DFはボールウォッチャーになるが、いつ「その瞬間」が訪れるのか分からない以上、目を離すわけにはいかない。
・あるいは、目を離すタイミングを減らさないといけない。
・目を離すとは、周囲を確認すること、首を振ること。
正対して止まる
・足裏でボールをコントロールする。
・DF側は、先に動かず、後の先を基本としていることから、止まった相手に突っ込むと背後を使われるリスクが伴う。
運んだり、止まったりすると何がうれしいか
・味方がパスコースを形成するタイミングができる。
・味方が新たなパスラインを提示するタイミングができる。
・味方がカウンタープレスのポジションをとれる。
・ようするに、味方が攻守において良いポジションをとることを促す。
・相手DFが首を振って、状況を確認するタイミングを減らせる。
・相手DFが最新情報を認識しづらくする。
パスして止まって運んでまたパスして運んで
・連続してパスすると、相手も味方もポジションが崩れてしまう。
・運んだり、止まることで相手の状況理解を遅らせ、味方にポジションをとってもらえる。
・パスが入ることで、相手のポジションが崩れたり、コントロールを間違ってもカウンタープレスからカウンターを仕掛けるチャンスが生まれる。
・もちろんパスがあるから、ドリブルした時、相手DFは蹴る瞬間を見逃さないために目を離さない。
・ドリブルがあってパスが活き、パスがあるからドリブルが活きる。
・あくまでボール保持においては、止まったり、運んだりすることが保持という話。
・パスは打開。
まとめ
・パスは、速い。
・運んだり、止まったりするのはゆっくり。
・ゆっくりプレーすると、攻守において味方の助けになり、相手にとって最新状況の確認を遅らせる。
・そこで速いパスが入ることで、相手の状況が一変するので、ボールの速さとあいまって相手のポジションを崩しやすくする。
*「目を盗む」というのは、いい日本語だと思う。「目を奪われる」も。