蹴球仙術

せんだいしろーによるサッカー戦術ブログ。ベガルタ仙台とともに。

【物語の続き】Jリーグ 第1節 サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台 (1-1)

はじめに

 さあ、いきましょうか。開幕戦、アウェイ広島戦のゲーム分析。1シーズンで4チームが降格する地獄のシーズンが幕を開ける。新生ベガルタを率いるのは、あの伝説の男だった。ベガルタ仙台を紡ぐ物語に新しいページが書き加えられる。誰も予想しなかった続編が、いま、始まる。今年も、ゲーゲンプレスで振り返ります。では、レッツゴー。

 

目次

オリジナルフォーメーション

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ゲームレポート

仙台十八番『4-4-2』の序盤戦

  ベガルタは、オリジナルこそMF関口をアタッキングMFに置く4-2-3-1だが、ボール非保持はFW皆川、関口で1stプレッシャーラインを形成。両ウィングがワイドにDFをする4-4-2でセットアップ。セントラルMF上原、松下が等間隔で中央をカバー。FW横でボールを受けられても、顔を出して弾く構えを見せる。1stプレッシャーラインが広島のCMFを基準に、自陣に等間隔のローブロック作り迎撃態勢を作った。手倉森ベガルタ十八番の『4-4-2ディフェンス』である。

 一方の広島。昨季3バックから、4バックの4-2-3-1へと変更。センターバックとCMFとで作るボックス型ビルドアップを下地に、フルバックがアンカー高さでワイドに幅を取る。両ウィングもワイドに開き、守備陣形である4-4-2を意識した配置で、ベガルタDF攻略しにかかる。同じ4-4-2系なので、当然、噛みあいかち合い膠着模様だが、広島にはアタッキングMFに移籍してきたジュニオールサントスがいる。彼が、仙台の迎撃するフルバック、特に右サイドの蜂須賀が縦迎撃した背後を狙うチャンネルランを敢行。全体的に噛みあうなかでのエキストラキッカーとして、小さな、いや大きなズレを生みだそうとランニングしてきた。

 仙台としても、そんな攻撃を予想してか、右CBにQちゃんを配置。スピードとフィジカルのある彼をマーク番とすることで、背後に抜けられても食らいつく役を担わせた。Qちゃんが抜かれれば、鉄壁のシマオがカバーする手厚い対策で、この強力FWを封じ込めにかかる。そのためか、逆サイドがポッカリと空いてしまうネガが見られるが、そこはGKクバにすべてを託す算段だ。

 

仙台6番と広島8番

 そんな序盤戦を繰り広げるなか、仙台もローブロックでボールを奪取すると、ポゼッション志向で攻撃陣形を整える。広島が守備陣形を意識した攻撃だった―というより「ボールを奪われても奪い返す超ショートカウンター前提」と言うべきか―ためか、最序盤こそ、ボールを奪っても奪い返されてしまうシーンもあったが、時間経過とともに外せるようになる。

 仙台は、ひとたびボールを持つと、CMF吉野がドロップしてCB2人と3on-lineを作る。もう一人のCMF上原がボールサイドに寄って+1を作ったり、サイドに抜けるカットアウトランを繰り出すなどのジョーカー役として躍動。広島は2FWが上原を基準に、バックラインでボールを回すものなら、プレッシングのスイッチを入れようと構えた。ただ、特に効果的だったのが、Qちゃんからシマオへの吉野を飛ばす「一つ飛ばしパス」だった。これが各駅停車パスなら、すっかりプレッシングの網にかかるものの、ボール受け手の時間とスペースを浪費せずに、パスを出すことに成功。もちろん、吉野がドロップすることで、FWをピン留めする「アンカー的な効果」を発揮できたのも大きい。

 同じポジションながら、仙台の上原と広島の川辺のポジショニング、役割はまったく異なっている。川辺は、常にFWの背後に居て皆川-関口ラインを警戒させるポジションを取る。相方の青山がFW横にポジションを取ったり、CBがボールを持つ時間を創出するのに、川辺は自らがボールを持たなくてもポゼッションすることに成功している。特に仙台4-4-2は、ゾーナル意識が非常に高いのもあって、効果的なプレーだったと言える。まさにアンカーと呼べるプレーだった。

 一方の上原。アンカーなんて嘘。そこにいるだけ。実態は、全方位突撃型CMF。彼の方がアタッキングMFに近い。ボールは彼を経由せずに、フルバックや、ドロップするWGマルティネス、氣田に渡る。そんな時に、さっと横に、平行に、継続サポートで近寄る。それによって、サイドで+1役になりスクエアを作る。仙台は、サイドで「WGが降りてフルバックが高い位置に上がる」ことで、広島DFにギャップを作る「ダブルパンチ」攻撃を発動。ここで生まれるスペースに飛び込んでいくのも、上原力也の真骨頂である。

 走行距離はチーム最多。アンカー役は、吉野に任せ、自らは敵陣に飛び込んでいく突撃隊長となる。広島DFは、仙台と異なり、非常に人to人意識の強い4-4-2だった。蜂須賀が高い位置を取ればWGが追従して5バック化もするし、2人のCMFは動き回る上原にサイドまで出張してでもマークにつく。WGとフルバックのダブルパンチ、吉野のドロップと3on-line、そして縦横無尽の上原力也。「人意識の強いDFにはポジションチェンジ」の定石通り、仙台は広島DFへと襲いかかる。

 そんな、両チームの要とも呼べるCMFには大きな違いがあって、それがチームの狙い、相手の痛点を突く良いプレーだった。飲水タイムも明け、序盤戦から中盤戦へとゲームが流れていくなかで、DFリーダーシマオにレッドカードが提示され、警戒していたジュニオールサントスにゴールを許してしまうのである。

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10人で戦う仙台。絶望の1点。そこに現れたのは赤い閃光だった。

 試合のほとんどの時間を10人で守る仙台。後半から、CMFに松下を置いて4-4-1で耐えるしかない展開に。GKクバのビッグセーブがなければ、即死だった―――かもしれないし、そうじゃないかもしれないのが、今季の手倉森ベガルタ。次々と交代カードを切っていく。そこに現れたのは、赤﨑秀平という「スーパーサブ」だった。関口のカットインと真瀬のカットアウトの合わせに、なぜそこにいる赤﨑。こぼれ球を詰め込んだいかにもストライカーらしい得点で、サンフレッチェ広島サポーターの祝勝会のビールを苦くすることに成功した。 

 

考察

 正直なところ、11人vs11人をもう少し長い時間観たかった、というのが本音だ。それくらいに、どちらにゲームが転ぶか分からない良い序盤戦だったと言える。両チームのCMFの攻防、4-2-3-1から3-4-2-1への流動、敵陣カウンタープレスからの即時奪回と鉄壁の4-4-2とかとかとかとか。見どころ満載だっただけに、少し勿体なかった。ただ、お互いオフの間に自分たちのストロングを見極めてきた感はあったし、相手のストロングを消し込もうとする感も見えた。JリーグにはJリーグの文脈での「会話」があって、楽しく観ることができた。

 

おわりに

 手倉森誠との第二幕が始まった。決して焼き直しではない、新章が。明けない夜に、駆け出していく。とまあ、あまりテグ、テグといわず、今季はきっと、だれが主役ってわけでもなく、誰がわき役ってわけでもなく不思議な縁が僕たちを導くんだって思っている。決して精神的なものでもなく、でも神通的なものではあるかもしれない。赤﨑がゴールを決めた時、たしかに、不思議な風が吹いていた。すべてのひとの想いを乗せて、次節は、川崎フロンターレ戦だ。

 

「人の未来は、人がつくるものだ」こう言ったのは、バナージ・リンクスだ。

 

『手倉森 誠』という物語

 手倉森誠、いや、テグと呼ぶべきだし、すでに「テグさん」と兄貴分的に慕うのも少し照れるというのは、個人的な感情だ。そんな、仙台サポにとっては、特別な指導者のひとりであるテグが2021年シーズンの監督に就任した。

 テグといえば、2010年、2011年の4-4-2ブロックの完成度を自慢していた思い出がある。当時の僕は欧州偏重型サポだったので、まあ正直なところ、これはおそらく時効だろうから言えるのだけれど、JリーグのDFシステムに対して懐疑的、というより非常に悲観的に観ていた。なんせ、当時の僕にとって、あのクロップドルトムントを筆頭とした4-4-2プレッシング系のチームやらセリエAやらが先生なのだから、それは比較対象にしてはいけないでしょうという話である。

 そんな僕だったから、2012年に仙台スタジアムに登場したハイライン4-4-2ブロックで中盤をプレッシングの嵐で席巻し、対戦相手を完全に撃破して、日本サッカーのトップシーンを躍進していく姿に興奮と涙が出るほどの感動を覚えた。まあ、「マルキーニョスだけ能力値高くねえか?」の広島戦も興奮したけれど、すぐに忘れた。

 テグには物語がある。J1昇格の物語。J1残留の物語。優勝争いの物語。ACLの物語。代表監督に栄転していく物語。彼の野心と我々仙台がJ1で戦っていくという野心は、いわば執念と言ってもいい、ひとつの塊となって、鹿島アントラーズジュビロ磐田といった歴戦の強豪、アジアの強豪を飲み込んでいった。当時のテグも40代で、指導者としてもこれからで、他チームから都落ちしてきた選手たちの闘争心に灯をつけ、サポーター、クラブも巻き込んで、まさに心身一体となってJ1の荒波を突き進んでいった。

 物語には、必ず、終わりがやってくる。「J1昇格と残留が至上命題」の大義名分のもと、ボール保持攻撃を諦めていたツケを2013年に払う、いや、払えずに終わった。「ボールを持った時にどう主導権を握るか」は、ベガルタ仙台が10年単位で持ち続ける「最後の問題」だと、個人的な感情を言わせてもらえれば、あのナベですら解けなかった難題である。いずれにせよ、テグとベガルタ仙台の物語は、飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けた物語だし、お互いの方向性も合致していた。終わり際も、これもお互いが「次」を見るのにも十分な説得力があった。次の物語を始めるのには十分な。ま、そのあとのベガルタ仙台側の物語は、打ち切り連載になったが。

 クラブは、明確に、「自分たちが確実にジャンプできる地面」まで降りたし、時計の針だって戻したのだ。これは間違いない。それが良いとか悪いとか、気に食う、食わないではなくてクラブの判断だ。土台がなければジャンプできない。その土台のひとつが、手倉森誠だった、だけだ。ただこれも良い悪いではなく、当然ではあるのだけれど、昔と今は全く違う。僕たちは、ある意味、テグとの「飛ぶ鳥を落とす」物語は「良い思い出」となっている。『2021年』も『2012年』同様、飛ぶ鳥を落とせるかは違う。同じものを期待してはいけない、ということだ。テグだって、代表監督を経験し、今季はJ2長崎で最後まで昇格争いに身を投じてきた。ある意味、「天井を突き破ろうとアップセットを起こそうとする野心溢れる指導者」に、僕たちは、クラブは、どんな「天井」を用意したのだろう。

 とにかく、テグとは新しい物語を始めないといけないのだけれど、どこか昔話を期待していないか?テグが描きたい物語を今のベガルタ仙台が用意できる舞台装置で表現できるのか?今もまた、あの時と同じように生き残るの大義名分のもと、すべてが許されていないか?と思うわけで。「それどころじゃねえ」と言われてしまえば、それがすべてなのだけれど、「それどころじゃねえ、降格したら元も子もねえだろ」と毎年言って10年が経った。「じゃあいつなら良いんだ?」と。だから僕は、このクラブの判断を「最適ではあるが満足はしない」、「理解しているが納得はしていない」と感じているのが、正直なところである。

 震災も、コロナ禍も、5年後、10年後やってくる「負の未来」が前倒しでやってきたのだし、それまでの5年や10年で準備できていなければ、今日明日で解決できるほど簡単なことでもない。「それどころじゃねえけど、やんねえとマズいからやっておく」をこれまでどれだけ積めたか、が今季や来季、さらにその先さらにどのクラブにも出てくるし、サッカーに限った話ではなくなってくるのだと思う。ま、消火活動の真っ只中のベガルタ仙台には、目の前の火を消してくれ、と言うのが非常に合理的な判断ではあるのだけれど。

 そんなこんなで、正直何が起こるか分からない世界ではあるけれど、逆に何を起こしても良い、そんなリスク、チャンス含めて、いろんな可能性がある。手倉森 誠には、本当に、なぞり書きではなく、今を見つめて、未来を描いて、心技体のすべてを最大限に発揮してほしい。そして、彼がすべてを発揮できるような、野心を駆り立てるような、天井を、未来を、夢をクラブが示せるか、共闘できるか、がひとつ大きな壁になると思っている。

 「目の前を生き残れなければ未来だって生きられない」と「未来を生きる意志がなければどうやって目の前を生き残るんだ」は、つねに天秤にかかって、毎日、いや毎秒、左右の重さが変わる。

 

 そして、今、その真ん中に、手倉森 誠が立っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S これは僕の個人的な感情ですけれど、これならナベが続けたっていいじゃないかと。そんな気もします。気もするだけ。ただ、彼はよりクラブのビジョンやミライを明確に掲げるクラブに惹かれたとも言えるし、仙台にはそれが劣っていたとも言える。それに、人事権と予算権を握ってた人が変われば、意思決定なんてものはすべて変わるので、一概にすべてを紐づけて語るつもりはない。無いからこれは、個人的な感情になる。(だからと言って、帰ってきてと土下座しろなんて、そんなの死んでも嫌だし、彼の指導者人生をこれ以上、仙台という土地だけに縛りつけたくない、もっと挑戦してほしいと思っている。人間の感情なんて、そんなもんです。)

 

 

【星の王子様】Jリーグ 第33節 清水エスパルス vs ベガルタ仙台 (2-3)

はじめに

 さあ、いきましょうか。 アウェイ清水戦のゲーム分析。昨季もあった静岡決戦。昨季が夏の陣なら、今季は冬の陣。怒涛のゴールラッシュは、さながら決戦の日本平。この試合を制したのは、数々の天才たちが華々しい活躍を見せるなか遅れてやってきた、あの男の一撃だった。今回も、ゲーゲンプレスで振り返ります。では、レッツゴー。

 

目次

 

ゲームレポート

仙台の5-4-1と清水の中央大集合攻撃

 仙台は、この日も3-4-2-1を基本布陣に、ボール非保持時には5-4-1を採用。照山、シマオ、平岡のバック3に、ワイドを蜂須賀とタカチョーが担当。椎橋と天才松下のCMFが山田、長沢、クエンカの3フォワードを支える。山田とクエンカは、リトリート時にはワイドに張りだす形だが、相手陣での前線からのプレッシングでは、長沢とボールサイドのシャドーが清水のCBにプレッシングを担当。ワイドに張りだすフルバックには、WBが縦迎撃で噛み合わせしてセントラルMFと合わせて同数プレッシングで圧をかけた。

 この日の主戦場は、仙台の右サイドであり清水の左サイド。清水は、4-4-2の基本布陣に、左CMF竹内がFW横を使ったり、WGのトムキャット可変でライン間ハーフレーンを使う形を採用。逆サイドにいる右フルバックエウシーニョも中央に絞る「インバーテッドフルバック」だったため、清水の攻撃はボールサイドから中央に全員が集合する『中央大集合攻撃』になった。

 ただ仙台としては、人意識は相変わらず強く、相手陣では積極的にマンツーマンDFでビルドアップを破壊しにかかるので、この清水のドロップやレーン移動に「どこまでマンツーするのか?」と判断をしながらのDFになっていた。特に左CB平岡は、ドロップして受けようとする清水右WG金子に地の果てまでついていく富田晋伍ロールを発揮。飲水後に、左WG西澤とポジションを交換するのも納得する対応を見せた。チーム全体としての狙いと、「あとは個人が判断してよきにはからう」ところのせめぎ合いで、仙台はこれまでの試合の通り、自陣撤退を選んでいくことになる。

 

押し込まれた展開にセットプレーの一撃

 5-4-1の痛点である「FW横」のエリアをCMFや、ドロップするWGが使うと、山田や椎橋のマークに小さなズレが生まれる。行けば背後に構える相手にスペースを使われてしまうし、行かないと自陣押し込まれてしまう。木山さんが言うところの「先制後に受けてしまう」というのは、先制に限らずこの試合の開始から起きていた気がする。気がするだけ。

 もちろん5-4-1のメリットである、「人海戦術のアナログ対応にゆだねる」定石でいくなら、左右CBが前方のスペースを消すために前に出ていくことになる。平岡のように。ただ同じ判断を照山がすぐにできるかと言われたら難しいだろうし、ライン間で間受けしようとしたり、蜂須賀の背後をカットアウトしようとしたるす金子と、ホルダーに寄ってボールを受けようとする西澤とではタイプも異なるし対応も変わってくる。逆に言うと、清水はポジションを変えて目が揃った瞬間を突いた同点ゴールだったとも言える。

 たださらに逆を言うなら、何が逆なのかの指摘は後に置いておくとしても、構造的にも個人的にも押し込まれているなかセットプレーで先制できたのは、ある意味勝負的であるし、戦術的なプレーだったのだと思う。

 

高い位置のWBと3バックで敵陣攻撃

 仙台のボール保持攻撃は、WBも3バックも高い位置を取ることに始まる。山田、クエンカのシャドーが、ボールサイドまで出張して数優位を作りだす。逆サイドでの幅取り、ゴール前に飛び込んでいく役目を担うのは、蜂須賀とタカチョーだ。ゴール前、ローポストへ飛び込んでいく、長沢をゴール前で補完する役目として、2人目の存在は重要だ。

 この攻撃は、4-3-3でも見られた攻撃ではある。特に点数を取りに行こうとする中盤から終盤にかけては、フルバックがWG高さまで上がっていることが多く見られた。ただしその反作用として、カウンター予防としてアンカーと2人のセンターバックしかおらず、自陣ゴール前で凄惨な出来事を多数起こしてきた実績がある。ただこの試合の変化点は、高い位置に上がったWGが「鬼の形相」で自陣にフルスプリントして帰ってくるのと、3バックのためそもそも人数が揃っているというのがある。

 3バックの恩恵は、WGを高い位置に押し上げ、カウンター予防もできるいわゆる攻守表裏一体だ。勝ち越しのシーンでも、シマオからのひとつ飛ばすパスで、清水のプレッシャーラインを飛び越えて蜂須賀にボールが渡っている。平岡や照山も、ワイドに張る蜂須賀、タカチョーへボールを供給していたことからも、WGロールとしての機能があったのだと言える。タスク分担と機能の明確化。

 あとは、細かい部分での「身体の面でトラップ」することで、無駄にボールロストすることが少なくなった。これまでの「点」でトラップするとなると、いわゆる「止める蹴る」を習熟させる必要がある。ただ仙台の場合は、走りながら受けたり、動きながらボールを出したりするなど、動きがあることが前提で、その中で点で止めるというのはなかなかどうして難易度が高いわけで。身体の向きや進みたい方向とボールを受ける角度がシンクロしている方がプレー難易度も下がってくる。こういうミクロなプレーの部分にも少しずつ手が加えられるようになってきただけでも、シーズンを総括するのに、少しでも前向きになれるのだろうと思う。

 

考察

Good!

 ・耐えながらゲームをテンションアップさせないようにしながらセットプレーで沈めたこと。

 

Bad…

 ・FW横の無力化をホルダー基準ではなくて選択肢基準で守れないか。

 

Next

 ・連勝しよう。

 

おわりに

 これもまたホーム最終戦1時間前に書いているわけだけれど、その間にも色々な報道や発表があって。このくそったれな日程、シーズンを表すように、僕たちの感情置いてけぼりでさっさと事が進んで行く。非常事態だから、大変だから、しょうがないから、からからからからからからから。いいよ、そんなに世界が終わらせたいなら、終わりにしていけばいいさ。世界中の誰もが、このチームを、君たちを終わらせようとしているんだ。でもまだ君たちは生きている。そんなものに負けてられるかよ。世界を食らえ、飲み込め。後世のサッカーファンやサポーターが、どう君たちを評価するのか、それは任せるとして、今できることはそういう未来に爪痕を残すことだと、僕は思っている。すべてを忘れ去ろうとする、なかったことにしようするすべてに対する、抵抗だ。最後まで受け入れるな。以上になります。

 

「『命』を『運』んでくると書いて『運命』」こう言ったのは、吉良吉影(ジョジョ四部)だ。

 

 

 

完全蹴球2日制 #3

プリン

 

01

「のう?」

「なんだよ」

「おぬし、わしに隠し事をしておろう。正直に申してみよ」

「ねーよ。別にお前に隠すことなんて、特に無いだろ」

「嘘を言うでない。わしには分かるのだぞ?わしに黙って、あるものを手に入れているのは」

「は?昨日買った『ジャンポ』、お前も読みたかったのか」

「違う違う。はぐらかしても無駄じゃぞ。わしとおぬしの仲。そのような白々しさ程度で、わしの追及をかわせるとでも思っておるのか」

「だから、何もねーって。お前の方こそ、一体僕が何を隠してるのか、見当くらいはついているんだろう?言ってみろよ」

「ならば言わせてもらうぞ。あの白く冷徹なまでに冷たい箱に、太陽よりも輝く黄金を見事なまでに隠しておろう?」

その白く、冷たい、つまりは、冷蔵庫のことなのだけれど、それを指さして言う。

「黄金?」

「そうじゃ」

「黄金……あー、プリンのことか」

 

02

「そう!!それじゃ!!その魅惑的な響きのやつじゃ!!」

「別に隠してなんかいねーよ。おやつの時間になったら、お前と食べようと思ってたよ」

「むー。それならそうと早くそう申せ!その、『おやつの時間』とやらが、どうやらお前たち日本人にとって重要な時間のようじゃが、わしにとってはどうでもよいのじゃ」

「わりと世界共通のような気もするが。気がするだけか」

「のうのう!そのプリンとやら、どのような食べ物なのじゃ?」

「どうって、甘くてぷるぷるしてて……」

「うんうん!」

「まあ……甘いおやつだな」

我ながら酷い説明だ。だけどこの幼女狐妖怪にとってはそれで充分だったらしい。

「なんと!!!そのような魅惑的な食べ物をなぜ早くわしに食べさせなかった?危うく食べ逃すところじゃったわ」

「たまたまだよ」

そのまま立ち上がり、冷たい白い箱から、黄金のぷるぷるを取り出す。

「ほら」

 

03

「おーーーー!!!」

一心不乱に食べる。

「うまいか?」

満面の笑みしか返ってこなかった。

「よかった」

「のう?おぬしはよかったのか?」

「ん?ああ、僕はいいんだよ。まあ本当は食べようかと思って買ったけれど、そんな気分じゃなくなったし。何よりお前がそんなに食べたいなら、取り上げるわけにはいかないだろ」

「なんじゃ。おぬしの『甘いものは食べない』というやつか」

「まあ、今の僕には関係ないんだけれど」

「『サッカー』とやらには甘いものは厳禁なのだろう?なんとまあ、軽薄な競技じゃ。少しくらい食べたって罰はあたりはせんじゃろ」

「…ま、そうだな」

「それにおぬしはもうそのサッカーとやらを辞めたと言っておったじゃないか。ならもう食べてもよかろう」

「まー、そうなんだけれどな。何というか、習慣というか、気が引けると言うか」

「ふむ…歯切れの悪い。未練があるなら、後悔のないようやり切ってみたらどうじゃ」

「うん。もういいんだ。僕にとって、サッカーはもう『やる』ものじゃなくなったから」

 

04

「フン」

「ん?」

「わしには隠し事はできぬと言うたであろうが」

「なんのことだよ」

「おぬしにはまだまだ未練と後悔が残っておる。それはわしでなくても、下界の人間どもにだって察知できるであろう」

「……」

「もう一度やることは叶わぬのか?『その足』はもう、サッカーとやらが出来ぬと言っているのか?」

「ああ。お前の言う通り、僕のこのどうにもならない足のせいで、サッカーができないことに対して、未練と後悔があるのかもしれないけれど、でもそれも含めて『もういいんだ』」

「……わしなら、その程度のケガぐらい直してやらんことはないぞ」

「…!」

「わしとおぬしの仲じゃ。特別にタダでやってやっても構わん。この美味なるプリンとやらを教えてくれたしのう」

「いやいい」

「……ほう?」

「もうやるのはいいから、ゆっくり『観れた』ら、今はそれでいいんだ」

「そうか……」

「ありがとうな」

「べ、別に、今は特別に、そう特別に気分がいいから提案してやったまで!!このような機会はそうそうあると思うなよ!!」

「分かってるよ。それでもいいさ」

残りのひとかけを口に。

「あ!!!」

「やっぱり久しぶりに食べたけれどうまいな。結構プリン好きだったんだよな」

「お・の・れ………!」

「ん?」

「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」

紅い眼が光る。

「お、おいやめろ!!うわっ―――」

 

 

 

 

完全蹴球2日制 #2

ポテトサラダ

 

01

「何頼む?」

「えー、ポテサラいいですか」

「ポテサラね。すみませーん!」

 

「ポテサラひとつと、スモークサーモンください」

「つーかおかしくないですか」

「何が?」

「あんなに納期調整したのに、結局元の納期で間に合うって、最初から言えって話ですよ」

「そういうものよ」

「まあいいんすけどね。最後うまくいくならなんでも」

「そうね。目的優先で動けるならそれに越したことないから」

「あ、そういや先輩あれ見ました?」

「何よ。あれって」

「『鬼殺の刀』っすよ。映画です、映画」

「いえまだ見てないわ」

「アニメは見てるんすか」

「アニメも見てないのよ。ヤバいかしら」

「まあいいんじゃないっすか。小中学生は必見らしいんすけど」

「正直もう新しいアニメを追いかけるとか体力が持たないのよ」

「分かる。結局、アメプラとかで見てるのって昔見てたやつとかですもん」

「何見てるの?」

「ポチャモン……とかですかね」

「懐かしいわね」

「え、先輩は何見てるんですか」

「なんだろ…『孤立のグルメ』とか?」

「しっぶ(笑)」

 

02

「とりあえずサッカー観ようかなってドゾーンつけるんだけれど、だんだんながら見になって、あんまり集中して見なくなって、結局90分間『サッカー音』を垂れ流してるわ……」

「分かる」

「じゃあと思って気合入れて見ようとするのだけれど、なんというか、応援してないチームだと気合入らない…っていう」

「分かりみ」

「ねえ、その『分かりみ』って流行っているのかしら」

「え、わりと使いません?『分かりみ』」

「使わないけれど、誰かが使ってるところは見たことあるわ」

「なんか、俺も聞いた話なんすけど、『~み』って度合いみたいないイメージあるじゃないっすか。あれです」

「あれですって。まあ言いたいことは分かる気がする。気がするだけなのだけれど」

「俺たちも老人っすよ。老人」

「あ、飲み物頼むわよ」

「あーじゃあ俺ビールで」

 

03

「なんかあれじゃないっすか。ブログとかやれば観れるんじゃないっすか」

「ブログ?」

「なんていうか、Twitterでいつだかに見たんですけど、試合を観た内容をブログに『書かないと!』って思うと集中できるらしいっす」

「面倒くさ……」

「それっす。観るだけでもこっちは頑張ってるのに、そのうえ書くとかありえんでしょ」

「しかもどうせどこの馬の骨かも分からない有象無象たちからアンチコメもらうのがオチよ」

「たしかに。気が狂ってんなブロガー」

「あ、私串盛頼んでいいかしら。何か頼む?」

「じゃあ俺、レバカツ…いっていいっすか?」

「レバカツね。すみませーん!」

 

04

「レバカツめっちゃうまいっすよ」

「私レバー苦手なのよね……」

「え、そんなにレバー感ないっすよ。俺もどっちかっていうとレバー単体はきついし」

「そう?……あーわりといけるかも」

「結構このソースがビールと合うんすよ」

「へー、食べ合わせとか考えているのね」

「先輩。ビールとポテサラが至高なんすわ」

「急にどうしたのよ」

「あの芋とマヨの調和がいいんすわ」

「あらそうなの」

「先輩ポテサラ食わないんすか」

「別に家で作れるからお店では頼まないだけよ」

「なるほど!自炊とか面倒くないっすか」

「そう?簡単なものなら誰でもできるわよ」

「えー、ぜってー無理っす。まず調理器具揃えるところかっすね」

「ラーメンぐらいは作るんじゃないの?違うの?」

「まあ…時々ですね。大体なんか買って来たり食いに行ったりしてます」

「料理男子の方がモテると思うのだけれど」

「別にモテなくていいっす」

「え?そうなの?」

「別にいいっすよ。面倒だし、そういうの。先輩と飲んでる方が楽しいっす」

「あ…そう……」

「先輩」

「何?」

「何頼みます?」

「……じゃあレモンサワーで」

 

 

 

 

 

 

完全蹴球2日制

しりとり

 

01

ある秋の、高校生の、男女2人のお話。

「なあ」

「何かしら」

「どうして、冬でも半袖短パンの選手っているんだろうな」

「……知らないわよ」

「なんかもう引くに引けなくなったっていうか。ここまで来たら貫こうとしてるのか」

「さあ?家を出る時は長袖長ズボンなのに、来る途中までで寒さで縮んでしまうからじゃないかしら」

眼を見開き叫ぶ。

「それだ!!!!!!」

「いや、絶対に違うし、そういう反応されると私が真面目に言ってるような感じでとても恥ずかしいのだけれど」

「まあ、ユニフォームも生き物だからな」

「急に反応に困るまとめに入らないでくれないかしら」

「真面目なことを言うと、冬に半袖短パンだろうが、別に興味ないんだけどな」

「私の恥じらいを犠牲にしたというのに良くそんなことが言えるわね」

「そんなことより、バス、何時に来るんだよ」

時刻表を眺めながら。

「仕方ないじゃない。今日は休日ダイヤで、あと30分は待たないといけないのだから」

「じゃあしりとりしようぜ」

「急に?急展開じゃない?さっきの事務的な質問から、どうして急にレクリエーション始まるのかしら」

 

02

「じゃあ俺からな」

「はあ……」

なかば諦め。

「ジョーイ・バートン」

「……」

「……」

「ほら、ジョーイ・バートン」

「………カッサーノ

マリオ・バロテッリ

「…ルーニー

「んー、イブラかなー」

「ひとついいかしら」

「ん?なんだよ」

「しりとり……よね?」

「ん、しりとり」

「初めのジョーイ・バートンで、ゲームセットなのだけれど」

「……」

「しかもなぜか『サッカー界の悪童列挙ゲーム』になっているし」

「……」

「……」

「天才!」

「違うわよね。絶対途中で軌道修正入ったわよね」

「んーまあいいんじゃないか」

「まー…別にいいのだけれど」

「それよりお前さ、好きな奴とかいんの?」

 

03

「!!!」

「ん?」

「き、急に何を言っているのかしら!!」

「別に急でもないだろ」

「急よ!!それはその……」

「なんだよ、教えてくれないのかよ」

「い、いえ、その、なんというか、あまりにも急で準備が……」

「は?まあいいや、じゃあ俺から言うわ」

「え???」

「俺が好きなのは……」

「待って待って待って待って待って!!!!」

「え?なんだよ」

「やっぱり急じゃない?こういうのはもっと、ちゃんと…」

「なんだよ『ちゃんと』って。応援歌か?」

「違うわよ」

「別に言うくらいタダだろ?」

「えっと、まあ、そうだけれど…いやタダでは無いというか……」

「じゃあ言うわ。俺が好きなのは……」

 

04

 バス停に、バスが1台、やってきた。

「おい、バス来たぞ」

「え?え?今日って……ごめんなさい、時間を見間違ってたわ…」

「なんだよ。まあいいっか。ラッキーラッキー」

「続きはその……今度、今度でいいからまた教えてよ……」

「ん?あー、まあいいけど」

「(そんなに、一番好きな悪童サッカー選手が聞きたかったのか)」

「(あ!でも2人だったし逆に今がチャンスだったのかも……)」

 バスは、2人を乗せて、次のバス停へと向かう。

 

 

 

 

【流星】Jリーグ 第31節 大分トリニータ vs ベガルタ仙台 (0-2)

はじめに

 さあ、いきましょうか。 アウェイ大分戦のゲーム分析。今回も、ゲーゲンプレスで振り返ります。では、レッツゴー。

 

目次

オリジナルフォーメーション

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ゲームレポート

3-4-2-1の『ミラー』で迎え撃った仙台

 ホームで勝てない今季において、アウェイでの仙台は、まるで『ホームチーム』のような快進撃を続ける。それはここ、昭和電工ドーム大分でも変わらない。キックオフの笛が響き渡り終わるくらいには、タカチョーの電光石火の一撃が決まっている。センターバックに、テル、シマオが入る3バック模様からの奇襲攻撃だった。

 この日の仙台は、3-4-2-1を基軸として、蜂須賀、タカチョーの両ウィングバックが自陣リトリート時には5バックを形成する5-4-1を採用。ボールを奪うと、ボールサイドのシャドー(山田、クエンカ)が、可変プラス前掛かりの大分が空けるバックライン背後へと飛び出していく。そこに呼応して、ボールサイドのWBはもちろん、相手陣深くまで逆サイドのWBがランニングしていく『アグレッシブ』スタイル。そんなこんなで、キックオフから蜂須賀のクロスにタカチョーが飛び込んでいく形で先制を上げたのだった。

 幸先よく先制した仙台。残りの時間を大分に攻めさせて、自陣リトリートでスペースを埋め、時間を使う策でその大半を過ごした。大分は、お馴染みのバック3とセントラルMFの可変でビルドアップの下地を作る。CBとCMFで2バックを作り、両CBがワイドなポジションを取り、仙台のプレッシングを分散化させた。仙台としては、ブロッキングを5-4-1でセットしているので、当然センターFW長沢の両脇のスペースが空いてくる。3バックのままなら、仙台もそのまま3フォワードでプレッシングを嵌めることもあるのだけれど、さすがに相手はカタノサッカー。そんな甘い想定はしないきーやん仙台といった具合に、長沢に1人残ったCMFを監視させ、ボールサイドのWGにバック2の1人とワイドに張るCBを監視させるマイルド策をとった。 

 

左シャドーから紐解こうとする大分と崩れない仙台

 ビルドアップ歴戦の猛者、片野坂大分トリニータセントラルMFのドロップに、今度はシャドーのドロップで、4-1-5の大きな円のなかを使い始める。特に左シャドー野村は、仙台MF椎橋の横、あるいは背後のライン間でボールを受け始める。こうなると、無理やり陣形を言うなら4-4-2のような形になる。仙台は、右ウィング山田が、バック2に横切りプレッシングを仕掛けるので、中央へのコースは空いているのだけれど、そこを使われ、ワイドへ展開されプレッシングを外されてしまう。こうなると、後退気味のポジションからワイドに張ったCBとバック2を見る形になる。この辺りがリトリートになった要因のひとつだろう。

 ただ、仙台も、たとえばテル君がそのままマンツー気味でついたり、CMFが対応するなど、大分シャドーへの警戒は高かった。なので、シャドー経由でサイドに展開されても、今度は5バックの強みを活かして、WBと左右CBがサイド対応することでボールサイドに蓋をし続けた。大分も、ボールサイドからサイドチェンジで逆サイドに展開できたら(ホーム大分戦のように)もう少し展開が変わっていたのだと思うのだけれど、この日の仙台は5人がバックラインに並んで、WGが戻って中盤4人になっているので、ピッチを大きく使いづらかった印象だ。大技が決まれば…とは思うけれど、ボールサイドに限定できたのは仙台にとっては大きかった。たとえ展開されても、ファイナルラインの数の多さを活かして、ワイドの選手をWBが縦迎撃で対応できた。

 大分も打開を図るべく、シャドーがそのままライン間にとどまって楔を待ったり、WBにボールが入ったら、仙台のライン背後を狙うカットアウトランを見せるなどの工夫を見せる。当然50対50のボールが多くなるので、仙台も奪う機会がある。ひとたび奪えば、前方のウィングか長沢へロングキックを蹴り、『攻撃に最適なポジション』を取っている守備陣形を攻撃し続けた。後半にはセットプレーで追加点をあげ、「大分の攻撃を停滞させカウンターを警戒させつつセットプレーで決着をつける」を見事に仕上げた。

 フォーメーションを揃え、マンツー気味で守り、自陣でリトリートしてカウンターとセットプレーで仕留めきるという、このわざとらしいほどの「ボトムズ」な戦い方だった。ある意味見事な戦いだったと言えるし、その90分間を「(目の前のサッカーを愛せると言われている)サポーター」として見ることのできる立場にいて、逆言えば幸福だとも言える。

 

考察

Good!

 ・陣形が崩れたようなカオスな局面で前に出る強さがある。

 

Bad…

 ・相性ゲームになりそう。(大分のように頑なにビルドアップしてくるチームには刺さる)

 

Next

 ・今季も残り2試合なのですべてを出し切ってほしい。

 

おわりに

 一枚岩であること、野心を持つこと、反骨心を持つこと、一気呵成にかかること、迷いを断ち切ること、葛藤を拭い去ること。この辺りがピッチで表現できているのであれば、それはすべてベガルタ仙台のサッカーではないかなと思っている。どんな形であれ。そして、ベガルタ仙台のサッカーを通じて、選手がもっとサッカーうまくなってくれれば、それはもう素晴らしいことで、選手に対するクラブやチームの責任のひとつなのかなと思う。相互作用だけれどね。そんなこんなで、この「Jリーグっぽい何か」は佳境なわけで、拾えるもんは病気以外拾っていきましょう。

 

「まだだ!まだ終わっていない!!」こう言ったのは、リキッド・スネークだ。