ボールを持つことの大切さ
相手の目を集める
・DFは、キックの瞬間およびその瞬間を見逃さないようDFするようになる。
・DFは、首振りタイミングを減らし、カバー対象を限定するようになる。
・特にホルダーが寄せられていないと、背後へのカバーを意識するため、↑の傾向は強くなる。
相手の状況理解を遅らせる
・DFも、ボール移動中、首を振ることでピッチの最新状況を確認し、マインドをアップデートする。
・5m以内のショートレンジでは意味がないけれど、7~8mほどの10m以内レンジであれば、反射的にパスライン*をカバーする。
・15mほどだと、DFとしては相手と味方のポジションやステータスを理解し、状況に適合しようと自分もポジションを取りはじめる。
・ボールホールド中は、↑の理解、行動が抑制され、断面的な状況理解になりやすい。
*パスコースは道、パスラインは轍
味方の再ポジショニングを促す
・味方のホルダーが目を集めている”隙”に、もう一度ポジションし直す。
・あるいは、高い位置から落ちて、ホルダーに繋がる。
・接続を切って、背後への抜けを狙う。(外流れ)
・繋がりながら、背後への抜けを狙う。(バックカット)
ボールリリースについて
・ホールドし続けると、目だけでなくプレッシャー、DFが物理的に寄ってくる。
・味方と目を合わせる。
・繋がる
・相手のプレッシャー背後へボールと目線を移動する。(解放する)
まとめ
・ボール保持とは、文字通り、いかにボールを持つかである。
・ペップバルサにおいても、Xavi、イニエスタ、メッシのホールド、目集めがある。
・味方のポジショニングを促し、相手には見える景色を変え、情報を断片的に与え、短く解放しつつ大きなサイドチェンジでフルリセットする。
・パスだけ保持しようとすると、相手に情報収集の時間を与え、構えたDFがより構えることを促し、強固なブロックがさらに強固になる。