Gold Rush!
かの有名な『モンタナ・ジョーンズ』のオープニングテーマである。
そのなかで、「国境が消えたその時、新しい時代見えてきた」という歌詞がある。
1994年の曲である。
いまでこそ、ソーシャルメディアや動画・配信サイトのおかげ、国境も、人種も、言語も消えて、僕たちはディラックの海に散らばる虚数となった。
境。
境界線なんてもいう。
あるラインを超えたところに、まだ見ぬ世界が広がっていて、自分の限界のさらにその先が見えてくる。
J1とJ2との境界線。
選手と監督との境界線。
サポーターとクラブとの境界線。
勝利と敗北との境界線。
生き死にの、境界線。
我らがベガルタ仙台もまた、多くの線を踏み、超えてきた。
超えてしまった、こともある。
それでも、新しい世界、新しい時代がやってきて、僕たちはその先へと踏み出していく。
まさに、冒険者のように。
この曲、なかなかによくて、どこを引用してきても一歩を踏み出す者を後押しする。
僕も、90分を闘う者たちを支え、讃えられたらと思っている。
今季もどれだけの後押しができるのか、後押しする側も様々なリスクを抱えながら、不安を抱えながらであることは、認めたくはないが間違いのないことだろう。
それでも、あの興奮へ、週末の試合へ。
新たな境界線を超えていく冒険が、明日からまたはじまる。
だから行くのさベガルタ仙台。
死ぬか生きるか、ゼロから始まる。