蹴球仙術

せんだいしろーによるサッカー戦術ブログ。ベガルタ仙台とともに。

中島元彦、お前とならどこまでも【Now Loading#4】

The Demon Lord of the round table 

ついに発表された中島元彦の育成型期限付き移籍期間延長の報せ。全ベガルタ仙台サポーターが待ち望んだ瞬間がやってきた。もうこれ実質完全移籍みたいなもんだろ。セレッソに戻る選択肢もあったなかで、今季に対する悔しさや責任を感じ、もう一度J1昇格に向けた戦いへ身を投じる覚悟を示してくれた。書いていて嗚咽が止まらない。立派な子やほんま。おおきにな。

さて、中島元彦の大ファンである僕だが、簡単に彼の仙台のプレーについて振り返ろうと思う。今季途中から仙台に加入した中島元彦。春先からいろいろあって手薄なポジションになったセントラルMFで即仙台デビューを果たす。その時FWもまあまあ火の車だった記憶でFW登録されていたが、中盤の重要なポジションを任せられた。これが見事な起用だった。相手FWの背後にポジションをとりながら、CBとボール交換。SBには並行サポートでカバーしつつ、逆サイドへサイドチェンジキックで相手プレッシャーからの『解放』もできる。DFが間合いを詰めて、ボールを持った中島元彦にプレスをかけてきても、ボールをまたぎ、三角形を作った『懐』を使ってボールを奪われない。そのまま懐ドリブルで前進していく彼を誰も止められない。中盤でボールを奪い、キープし、前進させ、味方のプレーを助ける様は、まさにセンターサークル(円卓)の鬼だった。

もともとキック上手なので、FKからゴールも決め、ミドルレンジからの弾丸シュートも健在。仙台の攻撃を完全に支えた。劣勢でもあきらめずにドリブルで前進したり、ゴール前に何度も飛び出していく姿勢は、僕たち仙台サポーター達の魂を焦がした。来季もそんなプレーが見られると思うと心が躍る。なにより期限付きで、大阪出身の彼が仙台でファイトする姿勢を見せるたびに、僕自身もファイトしなければいけないと何度思ったことか。仙台のために戦うと誓った者同士、少しでも長くともに戦えたらいいと思う。この幸運な時間を黄金とするために。

中島元彦。上座も下座も無いピッチで、鬼神になる。