蹴球仙術

せんだいしろーによるサッカー戦術ブログ。ベガルタ仙台とともに。

伊藤・渋谷・堀のケルベロス体制がもたらすもの【Now Loading#5】

”ムキムキ”になったコーチ陣

前回から1週空けてお送りするNow Loadingも5回目。世間のサッカーは、すっかりW杯一色、寝不足や在宅勤務が増えた要因となっている。日本代表も、グループリーグでドイツ、スペインを撃破。前回大会準優勝クロアチアに先制するものの、延長とPK戦の末、カタールを後にした。成績上は、4試合を2勝1敗1分の勝ち点7と、強豪3か国に善戦した。一方で、同格のコスタリカに対しては、攻めあぐねてワンチャンスをものにされた。サッカーは、不確実で、難しいものだと改めて実感した。

さて、我らがベガルタ仙台はというと、ヘッドコーチに渋谷洋樹、コーチに堀孝史、GKコーチとして工藤輝央がやってきた。AKIRAさんの腹心である渋谷さんの就任。甲府や大宮への復帰、磐田に残留などなどなど、いろいろな外部要因もあったけれど、AKIRAさんを支える形で仙台にやってきた。さらに、浦和、ヴェルディで監督だった堀さんもコーチ就任。なんだこれ。こんなの聞いてないぞ。というか、今季と様変わりしてムキムキのアップデートじゃないですか???堀さんといえば、4‐1-4‐1という4バック、3フォワード系の使い手で、中盤の4人が肝になるイメージだ。3-4-2-1からの可変という「条件付き」4-3-3を表現しようとしていたAKIRA仙台。プレーオフ進出にあたって封印していたが、来季は本格導入する可能性が高まったといえる。というかこれで、4-4-2のローブロックからの行って来いカウンターだったら詐欺だろ。それに、これだけの陣容でAKIRAさんとしてはJ2優勝、最低限昇格というハードルを課せられたともいえる。それに、堀さんの就任は、強化部統括部長の北野さんの采配とも読める。

就任直後から、やたらと厳しい戦いと高いハードルを課せられるAKIRA。当然、実績とノウハウがある指導者なので、クラブから高い成果を要求されて当たり前である一方で、新しい仙台のサッカーを定着させる戦いも取り組んでほしいと思う。そういう意味では、AKIRAさんの理解者が多くいることは大事だし、伝道者としての役割もあるだろう。選手、サポーター、クラブ含めて多くの関係者が仙台のサッカーづくりにかかわっていけたらいい。反撃の狼煙は、上がったというわけだ。