吉武博文(現おこしやす京都AC監督)のボールの進め方についての自分用メモ。
メモ
433から325へ攻撃ポジションをとっていた吉武おこしやす。
①登録ポジションとは異なるポジションでの起用、②ポジションチェンジの活用、③中央に相手を寄せる、ことで、中盤でのポゼッションを実現する。
さらに、相手を中央に寄せたあと、中央からWGあるいはインサイドMFが、ワイドに高い位置にポジションをとる選手の背後にポジションをとる。
ボールを左右に移動させ、325になって空いたスペースを活用して、半歩前進する。
これは、CB(#29)→CB(#7)→落ちたアンカー(#19)とボールを運び、インサイドMFが外流れして、そのボールを受けようとするケース。
相手DFの背後へは、WGが抜けを狙うので、そこへ一本のボールも選択肢としてある。
ただ、一度外流れした選手を使うことで、さらにピッチを横に広げ相手を押し込むことができる。
こちらは、左WG(#13)が一度ハーフスペースに入ったあと、再びワイドに外流れして左CBからのボールを受けるケース。
右サイドと同様、中央に寄せた相手を今度は横方向に広げる。
まるで階段の踊り場のように、味方と相手に一呼吸おける時間とスペースを与える。
味方にとっては、ポジションを取り直し、相手の意識外に潜ったり、意識内へ浮上したりする。
特に、↑のケースだと、右WG(#5)が意識外へ潜ることができる。
『そのワイドの選手を使ってさらに前進していく』のが吉武先生のボールの進め方なのだけれど、それは次回書こうと思う。
相手にとっては、中央を固めたあと、サイドに追い込んだように思えるが、物理的にアプローチが届かないので再び斜めに中央にボールを入れられないようなポジジョンをとる。
そうなると、全体が自陣方向へ重心を置くので下がることになる。
そこからさらに逆展開でボールを運んでいく→中央に入れられないようにポジションをとる→重心が自陣方向へ向く→下がるを繰り返す。
あとは、タイミング。
はじめからWGやインサイドMFがこのポジションをとっていると相手にバレて対応される距離で守られてしまう。
相手の意識が中央に向き、ボールと一緒にポジションをとることで、ピッチを目いっぱい広く、時間もスペースもある状態で使うことができる。
↓前回のメモ