蹴球仙術

せんだいしろーによるサッカー戦術ブログ。ベガルタ仙台とともに。

Roberto De Zerbiのボールの進め方 #5

自分用のメモとして残しておきます。

聖RDZ大司教区に、加護あれ。

 

メンバー

vsクリスタルパレス(2023/3/16) スコア1-0 ホーム

 

www.brightonandhovealbion.com

 

メモ

この試合も、422で中盤を創ってボール出し。

三笘薫、マーチのワイドトップ。

クリスタルパレスは442。2FWはCBへ外切り。WGがハーフスペースまで絞る。

ショートセカンドで回避されてもCBにプレスをかけるため。

ハーフスペースで待つウェルベックとマックのカバーにMFが一人、やや後ろで待つ。

なので4132と読み替えてもいい。

ボール前進フェーズでは233になるブライトン。

ワイドトップは変わらず。

パレスのDFは面白い。三線に並ぶグロスウェルベック、マックを左MF、CB、CBでマンマーキング。

背中でグロスを守っていたFWはグロスが離れると見きって、ホルダーのダンクにプレス。

見ようによっては、4141にも見えるパレス。ブライトンはボール出しを233に変更。

ダンクから落ちるウェルベックを使ったミドルセカンド。

ボールは空中。マックと待ち合わせて、背後へ抜けを狙うグロスに。

おそらく、三笘薫とマーチの役割。ワイドトップの抜け。

ダンク→カイセド→フェルトマン→マックのZ前進。

ダンクにプレッシャーをかけるインサイドMF背後でカイセド、フェルトマンが待ち合わせ。

マーカーである右インサイドMFと左WGがプレスするが間に合わず。

ダイレクトにマックへ。CBは自重。右WGが下がってヘルプ。

どこまで動いたら、相手は(意識的に精神的に)離してくれるのか、を見極めるの大事。

時には自分についた相手の意識を味方になするのも大事。

特にボール持ってる奴は意識を集めやすい。

ボールを預けてドリブルしてもらうと意識をなすりやすい。

そして自分は意識外に潜りやすい。

潜ってから待ち合わせると急に繋がったように見える。ドリブルアット。ドリブルしないなら時止め。

フェルトマンのポジションは神。

マーカーである左ウィングの意識内で捕まりつつ、味方のホルダーへプレスをかけるインサイドMF背後で待ち合わせる。

ホルダーにパスラインを作りつつ、縦に刺されたらレイオフを受ける。

ウィングはマークしてるはずなのにレイオフをDFできない。

ボール出しでもボール前進でも、左インサイドMFを誘き出して背後で待ち合わせるのは共通。

そこにフェルトマンのインバートなのか、ウェルベックが落ちるて繋がるのか。

もはや普通になっているが、シャフタールで表現していたことはほぼ表現している。

422+ワイドトップで自陣からボール出し、233+ワイドトップで敵陣にボール前進とカウンタープレス。

相手の右インサイドMF背後を待ち合わせ場所にしつつ、ワイドトップの三笘薫とマーチの抜けへCBから一本を通していく。

手前から前進するのと一発で前進するのと準備ができている。そして繋がっている。

442で前線からのプレッシングに変更したパレス。

ホルダーであるCBにFWが寄せると、背後のMF(カイセド、グロス)にはMFがマーキング。

片方のFWはやや下がってカイセドかグロスをマーク。

422からダンク→ウェルベック

左MF横のポジションに落ちるウェルベックに刺す。

呼応してインバートするマーチ。斜行してゴール前に入る三笘薫。ワイドトップ。

233に戻るブライトン。

コルウィル→エストゥピニャンでカイセドと待ち合わせ。

ダイレクトでショートセカンド。

カットインランでいきなり繋がる三笘薫。先制点の再現。

ワイドからハーフスペースに落ちる三笘薫。中身、違う人やろあんた。

インサイドMFタイプがウィングに配置された時の動きに近い。

ワイドからハーフスペースへの移動。

70分のZ前進。

442に対して422に戻してマーチは斜行して抜けを狙う。本当に前半の再現だな。

GKをスティールにした理由。

ミドルキックがいい。

プレッシャーを打破するのに、タッチダウンパスのほどのパスはいらないから、中距離に正確なキックがほしい。

94分のパスミス。この手のショートパスならサンチェスなんだなって思うシーン。

 

感想

パレスのDFも面白かった。

FWがカイセドとグロスを消しつつ、ホルダーにプレスをかけ、パスが出たところでマンマーキング。

落ちるウェルベックやマックに対しても同様。

ただし、そこを三笘薫、マーチのDFライン背後への抜けで裏返した。

地味にグロスのハーフスペースでの抜けも効いていた。

後方からのロングはダンクに任せて、ショートセカンドの連打はコルウィル、カイセド、エストゥピニャン、フェルトマンで相手の左インサイドMF背後を攻撃。

前プレで嵌められても、GKスティールのミドルキックでワイドにボールを解放していく。

なかなかに手強いチームになってきた。

最近、カイセド、グロスのMFへのプレッシャーが強まってきた。

2ndマンになる二人の時間とスペースを消そうというアイデアなのだけれど、そこを飛ばしてハーフスペースで待つマックとウェルベック(ファーガソン)を使ったミドルセカンドを狙う。

加えて、三笘薫、マーチの抜け。

長短、静動を使い分け、ポジションレスも進んでいて、さらに面白くなってきた。

 

 

 

 

欄外注釈

Z前進

①ボールを持つ1stマンは2ndマンと目を合わせる

②2ndマンは落ちる、1stマンは2ndマンに刺す、3rdマンが寄る、で待ち合わせる

③2ndマン→3rdマンへレイオフ

④2ndマンの背後へ4thマンが抜けを狙う

ショートセカンド/ミドルセカンド

Z前進における②③。短距離パスならショート、中距離パスならミドル、長距離パスならロング。

ボール出し

自陣低い位置で、GKやCBからボールを進めるフェーズ。

ボールを進める

自陣最も高い位置であるハーフライン手前からボールを前進させるフェーズ。あるいはその進め方。