【また会おう】2021年シーズンに起きたことを簡単に感想として【ベガルタ仙台】
どうも、僕です。
今回は、ベガルタ仙台の2021年シーズンを軽く振り返りたいと思います。
結果から言うと、19位のJ2降格。
2年連続降格圏と「J1に残るべきではない」とまで言われてる気分になります。
とはいえ、19年シーズンも、春先に歯車がかみ合わず、一時的に最下位になったりその前兆のようなものはあったと思います。
まあその辺から話を進めていくのであれば、やはり古矢・渡邊体制の終焉から本来は新しい時代を始めるべきだったのかもしれないです。
あそこで、おそらくは丹治もクラブとして、明確な戦い方とそれに応じた編成戦略を打ち出して、いわゆる「金の無い・コネの無いクラブ」として戦っていける道筋を立てようとしたのだと思います。
皮肉なことに、渡邊晋が「クラブとしてのビジョンを明確にして」とおおよそホーム最終戦とは言えないようなテンションで個人的な感情を呈していたように、やり方は違えど、丹治も同じようなことを考え実行しようとしていたのだと思います。
パワーバランスとして、選ぶ側と選ばれる側にあるなかで、渡邊晋がクラブを去りました。
いろいろなポジションができて、ハードに動ける選手を軸に、対戦相手の研究で脆弱性を突いていきJ1残留を目指す–――
そんな青描写のもと、木山が仙台の地にやってきます。
その後のことは記憶にも新しく。
そのやり方では、高度に緻密になったJ1で戦うのは、もう難しかったのだと思います。
監督一人のインプットとアウトプットで、明日の戦い方を落とし込むのを任せるのが難しい、そういうことだと思います。
コロナや不祥事、クラブの経営問題。
外部環境も相当に厳しかったと思います。
そこでやってきた手倉森は、まさに救世主のような存在でしたが、今にして思えばこれも最後の悪あがきだった。
逆に言えば、J2降格というショッキングな出来事を少しでも軟着陸させたと言う意味においては、まだ救われていたのかもしれない。
いや、そのあたりの結論はまだ正直分からない。
降格が良いことだとは思わないし、ただボロボロなまま、苦しいまま、J1にしがみつくのがすべて正しいとも思えないし。
クラブに関わるひとびとすべてにとって、J1の舞台にいることで、仕事があったり関係が続いたりして幸せなことだってある。
ただ、不健全なクラブ体制だったり、経営の問題のまま、置き去りにしたままではまた同じことを繰り返すし、繰り返すことすらできない(=クラブ消滅)状態になっては元も子もない。
そもそも、J1に上がってからのクラブ規模というものはほとんど大きくなっていない。チームレベルで踏ん張っている間に、マネジメントであったり意思決定の仕組み、チャネル・販路、新規営業とかとかとか。
何もしていなかった、と言うつもりはないのだけれど、生き物が外部環境に適合しながら有機体としての生命を持続させるためには、ほかの生物が成長している以上、現状維持はすなわち後退していることになる。
そんな大きな流れと、現場レベルのがんばりの交差点に、あの渡邉晋は到達してしまった。
話が逸れるが、僕はもう二度と、監督が辞める時にあんなことは言わせたくない、せめて監督していてよかったと思える現場環境にしてあげたいと思う。
僕にできることはほとんど無いと思うけれど、少なくともそう願っている。
さて、いろいろと書いてきたが、気の向くままに書いてきたが、現場レベルのがんばりとしくじりが、クラブの命運を左右してしまうなんて、もう少しなんとかならないのかと思う。
思うし、そもそもクラブの経営の問題だったり、新規顧客の獲得だったり、そんな大きな話をまずは解決しないといけない。
やることはたくさんある。
ただし、光明もある。
今まさに陣頭指揮をとっている佐々木社長は、歴代の社長とは比べ物にならないほどのスピードでスポンサー獲得やクラブ関係者にメッセージを発信している。
まあこれが普通…といえばそうかもしれない。
でもまずは、普通の組織、クラブ体制にしたい、というのは、僕個人の感情である。
そして、今度は社長に負荷がかかっているのを分散させ、分業させ、組織として大きくすることが次の目標になる。
これはまだ先の話ではあるが、いずれはやらないといけない。
とにかく僕は、僕の個人的な感情は、ゆっくりとでもいいから着実にこれまでやるべきだったことをやってほしいということだ。
そして、直近3年、渡邊、木山、手倉森と、クラブのごたごたに現場の監督が巻き込まれない、極力自分の仕事に集中してもらえるような、そんな環境を整備してほしいと思っている。
今シーズンのシンプルな振り返りをしたかったが、もう少し俯瞰的に流れをと思い、あとはすべて書くのは面倒になったので、本当にさらっとで。
新時代は始まっている。
その準備もまた着々と進んでいる。
歩みを止めず、しかし、焦ることなく進むこと。
そして必ず、タイトルを獲るクラブになること。
ホップ、ステップ、ジャンプのように階段を上りながら。
確実に。
最後に、「1年でのJ1復帰」について、僕は1年で上がれたら幸せです。
プレーオフもあるし、チャンスはたくさん。
でもまずはしっかりと残留すること、お金の問題がクリアになること、これが第一優先だと考えています。
何度も言いますが、ボロボロでしがみつくのはもうしばらくは良いかなと。
でも、いろんな想いや思惑や考えがあっていいと思います。
必ずしも、同じである必要もない。
J2ってそういう舞台というか、沼なんて言われてますが、決して正解はひとつじゃない、でも正解と決めたことを貫いて正解にするのが、大事なんだと思います。
では、またどこかで。