吉武博文のボールの進め方 #3
吉武博文(現おこしやす京都AC監督)のボールの進め方についての自分用メモ。
メモ
2023/4/9【433】1-1
京都は、オリジナルは433を採用。
アンカーが右CB横あるいは真ん中に落ちることでバック3を形成。
インサイドMFがセンターサークル付近でMF化して、433≫343で攻撃ポジションをとる。
落ちたアンカーも経由しながら、CB→CBでボールを運び、タッチライン目いっぱいを使って繋がるSBにボールを運んでいく。
左SB小島は、一度ハーフスペースに入ってから、再び外流れする丁寧さ。
一度サイドに展開して、逆サイドへ逆展開してさらにピッチを広く使って相手を押し込んでいく。
チェンジサイドが2回入るとDFを押し込むことができるので、京都としては、丹念にサイドを使って左右にボールを動かして、滋賀DFを押し込んでいた。
相手が541でミディアムブロックを組むと、1トップの横が空いてくるので、そこを活用しつつサイドを使って相手をタッチラインまで引きつけて、逆展開していくのが主攻撃。
後半から、攻撃ポジションを343≫235に変更。
より相手に圧をかけていく形に。
滋賀の1トップは、ミディアムブロック時にはほとんどプレッシャーをかけないので、CBがその横で時間とスペースを使い、ボールを運ぶことができた。
滋賀DFとしては、ホルダーに制限がかかっていない以上、前にプレッシャーをかけられないのでステイすることに。
呼応して、インサイドMFがハーフスペースを落ちてホルダーと繋がり、前を向こうとする。
さらに、インサイドMFには左右CBがマンマーキングで迎撃するので、ワイドトップが抜けでその背後を狙っていく。
FW林も、吉武先生のチームの1トップらしく、『フリーマン』としてのプレー。
図でいえば、右インサイドMF高田と右ワイドトップ佐々木がオフボールで空けたスペースを落ちてホルダーと繋がる。
三段構えの攻撃で、なんとか541を攻略しようとしていた。
前半同様、ワイドのスペースを使ってボールを進めようとしたように、後半もポジションを変えながらDFの背後へのスペースを攻撃する。
同点ゴールは、右ワイドトップ佐々木がゴール。
ピッチを広く使った保持と攻撃について、ひとつの成果が出たと言えるだろう。